ワイスソード
(……そんなことまで考えなければいけない程、追い込まれている、ということよね、言い換えれば)
落ち着け。
仮に今日が二月十三日だとして、自分達に多大な影響がある訳ではない。
もっと気楽に考えよう。
「これって……夢……ってのはねえよな?」
「あんた……こんあリアルな夢、あると思う?頬でも引っ叩く?」
どうしたことか、淳司はへへへ、と頭を掻きながら不気味に笑い出した。
「ど、どうしたのよ?」
「そういう反応してこそ、毒舌の亜季だよ」
満足そうに淳司が笑うと、亜季の顔はむっとしたものになる。幼馴染の彼に一本取られるなんて気に食わないのだろう。
「ところであんた、ちゃんと月曜の時間割持ってきた?」
亜季のこの発言に淳司は怪訝な様子で、
「どうして?」
と尋ねてきた。
「だって、私達は十四日だと思っていても、周りは十三日だと思って行動しているのよ。万一……いえ、かなり高い可能性で……世界は今日、間違いなく二月十三日なのよ」