ヌデレバ

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ハナテン

ハナテン

いきなり質問を回された総司はうろたえ気味に答える。

「総司君、今年は誰かから本命のチョコ、貰えるのかな?」

史記はくすりと微笑みながら翔子に視線を走らせる。

翔子は真っ赤になって俯いてしまう。

この時、淳司の眼は亜季に向いていた。

どうなんだよ、と問いたげな眼差し。

それに亜季は首を横に振って答える。

黒霧史記は全く不自然な様子はなく淳司の質問に答えて見せた。もし自分達の同じ様な状況に陥ったなら、いくら彼女とはいえ少々うろたえのようなものが見えるはず。それがないということは彼女にとって今日はやはり『二月十三日』なのだ。

しばらくそうやって会話をしていると、昨日とほぼ同じタイミングで雨が降ってきた。自分達が違った行動を取ったからか、黒霧史記は昨日出した話題は一切話さなかった。

亜季は皆を見渡し、目で合図をする。

四人はそれに頷いて答える。

「……それじゃ。今日は用事があるので、これで」

亜季がそう言って席を立つと他の四人も同様に退席しはじめる。

最後に翔子が部室を出たが、最後にはやはり昨日と全く同じ台詞が告げられた。