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「永遠にこんな現象が続くだなんて、考えられる?ひょっとしたら千年、二千年……期限があらかじめわかるのなら私だって楽観出来る。でも、これに期限だなんてものがあるの?あったとして、どの位?今動き出さないと手遅れになる可能性はない?」
淳司は答えられない。
「さっきは皆を安心させる為にああ言った……でも、最悪の可能性も考えておいた方がいい」
薄い紙を捲る音だけが図書室に響く。
それは、どうしようもない孤独を二人に感じさせた。
「……でも、どうして」
俺を図書室に連れて来たんだ、と淳司が口にしかけた時、彼は見た。
本を捲る亜季の手が僅かに震えている。凝視しなければとてもわからないような小さ震え。唇は噛み締められ、少し青くなっている。
自分自身で可能性を口にするだけでも、孤独は襲ってくる。不安になってしまう。
……永遠にこの時間という名の牢獄に閉じ込められたら……
思考するだけで不安になってしまう。
男で、しかも楽観的な淳司がそうなのだ。
自称悲観論者で、しかも聡明な亜季なら、それはどれほど不安に思う事かわからない。
「……なに?」
亜季がページを捲りながら答える。
自分がここにいても大した事は出来ない。なら亜季が自分をここに連れてきた理由は、自分がここにいること事体に他ならないだろう。
というより、調べ物ならば翔子や総司の方が絶対に向いている。
「いや……何かさ」