ハナテン中古車アタック6
他にも世にも怪しそうな書物の名が不気味に連ねられている。
「淳司、私達が陥っている現象についてどう思う?」
亜季は本をぱたりと閉じ、椅子に座ったまま淳司に正対する。
「ど、どうって?」
「思ったとおりの事を素直に。一言で言うのなら感想よ」
淳司は感想ねえ、と訳がわからないと言ったように呟きながらも、
「まあはっきり言って異常、非常識の一言に尽きるよな」
答える。
亜季も頷きながら、
「そう。異常かつ、非常識な事態よ、これは。はっきり言って私達の常識では一切わからない、摩訶不思議な現象」
説明をはじめる。
「なら、私達が知っている科学、常識からこの現象を照らすよりも、非常識な観点から探った方がいいかも、と思ってね」
はあ、と淳司は溜息を吐き出す。
自分は生涯この少女に口喧嘩や論争では勝てないだろうと淳司は思う。
「でもよ、そう都合よくあるか?全く見当違いかもしれないし」
「ないとは思うけど、やらないよりはマシでしょ。見当違いでも、可能性は一つずつ考慮していかないと」
断言する彼女を見て淳司は思う。
余計な心配を自分はしていた、と。