ヌデレバ

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トロ

トロ

「……今日って、バレンタインで、いいんだよね?確か昨日は……二月……十三日だったよね?」

『だったっけ?』という疑問系ではなく、確認を取る形で尋ねる。

彼女の足が止まる。

それに伴い、総司も止まる。

(ああ今頃翔子ちゃん僕がどうかしたのかと思っているかなただ単に勘違いだと思ってくれればいいんだけどまあ爺やに尋ねた時のように新聞読みながら日付を確認したわけじゃないから勘違いだとは思ってくれるだろうけどああでも変な目で見られたらどうしよう?)

思考の奔流が総司の心臓に早鐘を打たせる。

総司は覚悟して彼女の返答を待っていたが、翔子はいつまでたっても返事をしない。

(……まずい。完全に僕の頭がどうかしちゃったと思ってるのかな?)

何しろ彼女は、総司が実家の爺やに毎日新聞を読ませられていることを知っている。日付を間違うことなどそうそうないことは知っている。

喉をごくりと鳴らして。

総司は翔子を見る。