ロワゾ
からかわれているのかとも思ったが、どうも違うようだ。
これは文学部の皆に確認してみなければ。
もし、今日が二月十三日でいいなら、ジャックは自分自身の頭が、『パープリン』になったかもしれないと危惧していた。
部室の前まできて、一つ、息を吸う。そして、
「みんな、グダフタヌーンネ!」
戸を開けて元気良く挨拶。
だがその声は上ずっており、普段の四人ならその声から焦りを汲み取れたはずだ。
しかし、
「……おっす、ジャック」
「……随分元気そうね」
「……こんにちは、ジャック」
「…………」
淳司と総司はちょっと暗めに、亜季は疲れたように、翔子はどう答えたらいいかわからない、といた具合の表情をジャックに向けた。
皆の様子が、おかしい。いつもよりギクシャクしているとジャックには感じられた。
(……これじゃボクもなんか話しづらいネ……)
まあ、でもそれは大した問題じゃない。
問題はどうやって今日が二月十三日か、二月十四日かを聞くか。クラスメイト達は自分がただ単に日付を間違えただけと思ってるから、そう変な目で見られなかったが。
(……もっとも、マミーにはボク、頭がイッチャッタのかと思われたけど……)
故に彼、ジャックは母親が感じたように『ジャックの頭がどうかしちゃった』と思われないよう、それでいて疑問を解決する質問をしなければいけない。
でもそんな妙案はそうそう思い浮かばない。
やはりここは勘違いしたと思わせるしかないと結論付けたジャックは、