レイク2
でもこれにジャックは、もっと大きな声で反応していた。
「みんな、昨日は二月十三日?!」
この大声に四人ともびっくりしたようにジャックを見た。
でもびっくりしたのはジャックも一緒だ。今日が二月十四日だと思っているの、世界中で自分一人かも、とジャックは思っていたから。
「じゃあなんだい!ここにいる五人は皆、昨日、二月十三日の記憶があるのかい?!」
信じられないと言いたげに、総司が確認する。
「……頭がとち狂ったのでなければ……俺は二月十三日の記憶があるぞ」
「……私も」
淳司と亜季が総司の問いに答えるネ。
「ジャックもかい?」
総司の質問に、ジャックはゆっくりと頷く。
静寂が場を満たす。
この沈黙を破ったのは、
「ぷ……はははははっ!」
腹を抱えて笑い出した淳司だ。
皆、怪しむような表情で淳司を見ている。
「……どうしたんだい、真島君」
総司が堪り兼ねて問い掛けた。
「だってよ、あんなに深刻に考えてたのに、五人が五人とも同じ状況だなんてよ……笑っちまうぜ!」
それは多分、淳司が言ったようにおもしろいからではなく、安心したことを悟られるのが気恥ずかしかったからだろう。
続いて、総司、翔子も笑い出していた。そう笑わない亜季も声に出して笑ってないけど、顔が笑っている。
もちろんジャックも、淳司に負けず劣らず笑い出していた。